選ばれし者の責任感
匠です。
本日は木村剛さんのblog「ゴーログ」の記事、“ボクシング:亀田興毅は本当に強いのか?”
を元にボクシングについて少し語ってみたいたと思います。
亀田興毅選手のWBAライトフライ級タイトルマッチについてはWCUP並みの視聴率であり、話題になっているのでその試合内容をここで改めて語ることはいたしませんが、判定を聞いた時まず匠が思ったのは
“鬼塚勝也選手の時と同じだな”
というものです。
1992年、鬼塚選手が初めてWBA世界Jr.バンタム級王座獲得した時も疑惑の判定といわれました。その時の相手タノムサク・シスボーベー選手(タイ)がリング上で口をひん曲げて悔しさを噛み殺していたシーンを今でも覚えています。
当時、鬼塚選手、辰吉丈一朗選手、ピューマ渡久地選手が平成3羽烏と言われボクシング人気が高まっていました。
辰吉選手が派手な言動なのに対し、鬼塚選手はストイックな面持ち、ピューマ選手は野生本能丸出し・・・
3者3様でありながら、日本ボクシング界を盛り上げる面々でした。
その時、辰吉選手が
“ボクシングはヘビー級以外はマイナーで、日本チャンピオンでもボクシングだけで食べていけない世界だ。だから俺がもっと盛り上げて、日本のボクサーでもこんな大金を手にすることができるんだと証明してやる。”
という内容の発言をしていたのを思い出します。
匠はちょうどその頃、20代後半でしたが、ある名門ボクシングジムの練習生としてトレーニングしていた時期があり、ジムにいた日本チャンピオン、日本ランカーの選手と親しくさせていただいたので、彼らの苦労が少しはわかっているつもりです。
ボクシングなんて過酷な割りに、金銭的に報われないスポーツです。
辰吉選手の時と同様、亀田選手のビッグマウスも批難されることが多いように思いますが、匠は彼が望んでTVに出たり、あのような発言をしているのではないだろうと感じます。
彼なりに、自分がボクシングをもっとメジャーにしなければならないという責任感を全うしようとしているのではないか。そんな気が強くします。
匠自身、亀田選手の実力はこれまでの試合を見てきて、世界チャンピオンに相応しいものと思っています。今回は減量の影響か、緊張かわかりませんが、そのポテンシャルを疑うものではないと思っています。
今試合でも、正直11Rはもたないのではないかと匠は思いました。でも彼はダウンしなかった。これはTVなどに頻繁に出演しながらも過酷な練習を続けてきた賜物であり、19歳にして背負っているものの大きさが意志として支え続けたのではないかと思います。
逆説的な言い方になりますが、脳震盪で足を動かすのが困難な中、少しでも勝ちの可能性を高めようと不細工であってもクリンチしながら闘いつづけた亀田選手、明らかに判定勝ちを意識しながら、倒しきらなかったランダエタ選手・・・凄みという点では亀田選手に分があったような気がします。ランダエタ選手がもし、真のチャンピオンに相応しい選手であるなら、あの11R、がむしゃらに亀田選手の意識を断ち切らねばならなかった。
それをしなかったランダエタ選手は残念ながらチャンピオンに相応しくはなかった。そういうことではないかと匠は思います。
前述した鬼塚選手は1993年、4回目のタイトル防衛戦で因縁のタノムサク・シスボーベー選手を判定ではありましたが、誰もが納得する勝利で退けました。
亀田選手にも、いずれ今回の汚名を濯ぐチャンスがやってくるでしょう。匠はそれを期待したいと思います。
追記:
匠は亀田選手のファンというわけではありません。
むしろ、鬼塚選手のようなストイックな紳士的ボクサーが好きです。
好きな選手は、逆転KOの大場正夫選手、ニカラグアの貴公子アレクシス・アルゲリョ選手などです。
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